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ビットコインキャッシュ

読み方 びっとこいんきゃっしゅ

ビットコインキャッシュとは、ビットコインの技術的な問題に対処するため、2017年にビットコインからハードフォークして誕生した仮想通貨(暗号資産)のことです。ティッカーシンボルはBCHです。

ビットコインキャッシュ

仮想通貨の仕様を変更するハードフォークが行われると、元々の仮想通貨との互換性がない別の資産となります。ビットコインは複数回ハードフォークを行っており、「ビットコインゴールド」や「ビットコインダイヤモンド」などの複数の仮想通貨が誕生しましたが、ビットコインキャッシュは知名度や取引量が最も高く、多くの取引所で取り扱われています。

ビットコインキャッシュ

ハードフォークの理由は、ビットコインの送金需要が高まるにつれて、ビットコインのブロックサイズが1MBに制限されていることによってトランザクション(取引)の処理に遅延が起こるようになった問題(スケーラビリティ問題)です。この問題の解決策として、ビットコインの仕様を変更してブロックサイズを拡大することを主張するグループにより、2017年にブロックサイズが8MBに引き上げられたビットコインキャッシュが誕生しました。一方ビットコインは、ブロックサイズは1MBのまま、データを圧縮するSegwitなどの技術を導入してスケーラビリティ問題に対処しています。

ビットコインキャッシュはその後も複数回ハードフォークを行いました。2020年に行われたハードフォークでは、ビットコインキャッシュ・ノードとビットコインキャッシュABCの二つに分岐しました。多くの仮想通貨取引所は、この二つの仮想通貨のうち、より支持を得ていたビットコインキャッシュ・ノードをビットコインキャッシュの後継の銘柄として採用しました。

knowledge どちらが支持を得た?

元々は同じものだったビットコインキャッシュとビットコインについて価格推移を見ると、ビットコインキャッシュは価格が最も高い時期で40万円前後、2021年1月時点では5万円前後で推移しています。一方ビットコインは、2021年1月時点で400万円を突破しました。この時点でのユーザーの支持は、ビットコインに集まっていることが分かります。仮想通貨そのものの仕様としては、ブロックサイズが引き上げられたビットコインキャッシュの方が優れていますが、利用する際の利便性よりも、知名度を含めた価値の方が重視されているといえます。


Date

作成日

2021.03.02

Update

最終更新

2024.11.21

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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