作成日
:2021.05.14
ユニコーン企業とは、創業から10年以内かつ評価額(時価総額)が10億ドル(1ドル110円換算で1,100億円)以上で、株式を証券取引所に上場していないベンチャー企業のことをいいます。
米国や中国では未上場企業に出資するベンチャーキャピタルが非常に盛んであり、その出資を受けて事業を拡大し、上場前から注目を集めて企業価値が膨れ上がっているベンチャー企業が少なくありません。日本ではベンチャーキャピタルが未成熟・小資本であることに加え、マザーズなど上場しやすい市場もあるため、企業は早い段階で上場を行うことが多く、ユニコーン企業が出にくくなっています。
ユニコーン企業という名称は、西欧に伝わる神話上の一角獣ユニコーンに由来します。この金融用語が誕生した2013年ごろは、未上場で時価総額10億ドルを超す企業が非常に少なかったため、幻の生き物にちなんで命名されました。命名の由来はその珍しさに加え、有望なビジネスモデル・高い将来性という魅力を持つことにもあります。当初は米国シリコンバレーで勢いがあったIT企業に対して使われていましたが、今日では世界中で用いられるようになっています。
現在は上場し、巨額の時価総額を誇るフェイスブックやツイッターの他、アプリによる配車サービスや出前サービスで知られるウーバー・テクノロジーズ、中国のスマホ製造大手シャオミ、民泊仲介大手エアビーアンドビーなども元々はユニコーン企業でした。
「デカコーン企業」と呼ばれる企業があります。評価額(時価総額)が100億ドル(1ドル110円換算で1兆1,000億円)以上と評価されながら、証券取引所に上場していないベンチャー企業です。デカコーンとは、「Deca(10倍を意味する接頭語)」と「Unicorn」を組み合わせた造語で、ユニコーン企業の中でも特に規模の大きい企業がこう呼ばれることがあります。
作成日
:2021.05.14
最終更新
:2024.11.19
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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