作成日
:2021.07.15
ステーブルコインとは、価格の安定性を確保するため、特定の資産と価値が連動するように設計された仮想通貨(暗号資産)のことです。仮想通貨は、価格の上下動が激しいため、決済手段として実用性に課題があります。その課題を解決するためにステーブルコインが開発されました。
ステーブルコインの中で時価総額が最も大きいのは、米ドルに連動するUSTD(テザー)です。仮想通貨全体でもビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)に次ぐ時価総額を誇ります(2021年2月時点)。USTDは、1USTDが1米ドルの価値にほぼ固定されていますが、市場での需給関係の変化により乖離が発生する場合もあります。
ステーブルコインは世界中で急成長しており、日本での開発も進んでいます。例えば、BCCC(ブロックチェーン推進協会)が作成したJPYZなどがあります。
ステーブルコインは、担保とする資産によって大きく3系統に分類されます。
法定通貨担保型 | 米ドルや円など、法定通貨との交換比率を固定化することで、価格の安定化を図っています。基本的に、仮想通貨の発行元がその発行枚数と同量の法定通貨を保有することで、その信頼性を担保します。 |
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仮想通貨担保型 | 法定通貨担保型と仕組みは同じですが、非中央集権の性質になります。 |
無担保型 | 法定通貨や仮想通貨といった担保を持たず、アルゴリズムによって通貨供給量のコントロールし、価格を一定に保ちます。 |
ステーブルコインは、価値の安定性を重視した仮想通貨です。よって、価格の大きな上下動を期待するのは難しく、売買益を狙うのには向きません。ただし、何らかの理由で基準値から外れた場合には、元の価格水準に戻る動きを利用したトレードを検討できます。
作成日
:2021.07.15
最終更新
:2024.11.21
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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