作成日
:2021.05.07
ニクソン・ショックとは、1971年8月に当時の米国大統領であったリチャード・ニクソン氏が、米ドルと金の交換停止を発表したことによって起きた相場の大混乱を指します。
このニクソン・ショックまで、米ドルは金と交換できる通貨としてその機能を果たしていました。これを金兌換(きんだかん)といいます。金という絶対的な資産の裏付けがあるからこそ米ドルは世界からの信頼を獲得し、基軸通貨としての地位を確立しました。しかし、ニクソン大統領はベトナム戦争による財政悪化などを理由に、米ドルの金兌換を停止すると発表したのです。それにより米ドルに対する信頼が揺らぎ、世界経済は大混乱に陥りました。
それまでの金兌換が成立していたころは、35ドルで1オンスの金と交換することができました。そして米ドルは世界の主要国と固定相場を形成していたので、間接的に主要国の通貨は米ドルとその背後にある金の裏付けを獲得し、通貨の安定に大きな役割を果たしていたのです。
なお、ニクソン大統領が1971年7月に突然発表した中国訪問宣言から翌1972年2月の中国訪問に至る外交政策の転換のことをニクソン・ショックと呼ぶ場合もあります。
作成日
:2021.05.07
最終更新
:2024.11.18
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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