作成日
:2021.05.06
株式総会とは、企業が年次の決算を行った後に、株主を招集して業績や今後の経営方針について説明を行う会合のことです。日本では3月決算の企業が多く、株主総会は5月~6月に集中します。
議決権を持っている投資家には、株主総会が行われる際に招集通知が送られてきます。株主総会は、開会宣言、株主数・議決権の個数などの発表、監査報告、営業報告、決議事項の説明、質疑、議案の採決、新取締役紹介、閉会宣言といった順序で進んでいくのが一般的です。
株主総会終了後、希望者が参加できる懇親会を行う企業もあります。代表取締役や取締役、執行役員と直接話すことができ、経営課題について質問や意見交換を行うことができる貴重な場であり、株主として企業のバリューアップに貢献できるまたとない機会といえます。
なお、一時期、株主重視の流れの定着と、株主総会への個人投資家の参加が増えていることを背景に、参加者にお土産を配る企業が増加しました。食品会社であれば自社製品の詰め合わせセットを、あるいは事業とは関係がない地方の銘菓を提供するケースもありました。しかし、近年ではお土産目当ての出席者が増加しコスト負担が見過ごせなくなる企業や、株主間の公平に配慮した企業がお土産を取りやめるケースも出てきています。
かつては株主総会において、思惑を持った株主の依頼を受け経営者に非常識な質問をしたり、スキャンダルの公開をちらつかせて恫喝するといった「総会屋」の存在が大きく、その対策として大手上場企業の株主総会の日程が重なることが多かったと言います。近年では総会屋はすっかり鳴りを潜め、個人投資家によるユニークな質問や鋭い質問なども飛び交い、勉強になる場に変わっています。
作成日
:2021.05.06
最終更新
:2024.11.18
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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