作成日
:2021.05.06
値がさ株とは、株価の水準が高い銘柄のことをいいます。どの程度の株価以上が「値がさ」に当たるかという明確な定義はなく、その時の相場全体の水準によって変わりますが、近年では5,000円程度をめどに値がさ株と呼ぶのが一般的です。それに対して、株価の水準が低い銘柄を「低位株」と呼びます。あくまでも株価の水準を形容する用語であり、「割高」という意味はありません。
値がさ株は主にテクノロジー企業や、成長性の高いいわゆる「優良企業」に多い傾向があります。具体的には、日本の比較優位業種である電気機器・精密機械や、通信サービスなどに属する業種であることが多いです。
昨今では個人投資家の資金を集めやすいよう、株価が高くなると株式分割を行って株価を引き下げ、1単元の売買に必要な金額を低くする傾向があります。その一方で、高成長を誇る値がさ株は、必要に応じて大口投資家から資金を調達できれば差し支えないため、このような傾向に足並みを揃える必要がないともいえます。
値がさ株には、ファーストリテイリングや任天堂、キーエンスといった世界に名だたる優良企業が顔を揃えます。個人投資家がこれらの値がさ株に投資する場合には、数百万円というまとまった資金が必要となります。しかし、証券会社が用意している「ミニ株」サービスを利用すれば、通常株式の売買で使用される1単元(100株)ではなく、1株単位(数万円~10万円程度)での投資が可能となります。
日本の株式市場を代表する株価指数「日経平均株価」は、組み入れ銘柄の株価をベースとして組み入れ比率が決まるため、値がさ株が上位を占める特徴があります。値がさ株の変動の影響が大きく、一つの銘柄の価格変動が日経平均株価全体に影響を及ぼすことも少なくありません。2021年3月現在、日経平均株価に占めるウェートは、ユニクロなどを運営するファーストリテイリングが最も高く、10%を超えています。
作成日
:2021.05.06
最終更新
:2024.11.18
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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