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バリュエーション分析

読み方 ばりゅえーしょんぶんせき

バリュエーション分析とは、企業の利益や資産など企業価値に対して、株価がどのように評価されているかを分析することです。

バリュエーション分析で用いる指標には以下のようなものがあります。

PER 時価総額を当期純利益で割って算出。企業の利益と株価が見合っているかどうかを判断する。小さい方が割安。
PBR 時価総額を総資産簿価で割って算出。企業が保有する資産と株価の倍率から割安・割高を判断する。小さい方が割安。
PSR 時価総額を年間売上高で割って算出。企業の売上高と株価の倍率から、主に成長株の割安・割高を判断する。小さい方が割安。
PCFR 時価総額を当期純利益に減価償却費を加えたキャッシュフローで割って算出。企業の現金創出力と株価が見合っているかどうかを判断する。小さい方が割安。
PEGレシオ PERを利益成長率で割って算出。PERが高い成長株は投資家の期待が高く割高と判断されがちだが、利益成長率を加味したバリュエーションが行える。小さい方が割安。
配当利回り 配当総額を株価で割って算出。大きい方が割安。

これらの指標は、絶対的な数値で割安・割高を判断できるものではありません。その企業の指標の履歴(過去平均など)や、類似企業・セクターとの比較を通して割安・割高を判断することができます。ただし、指標が割安を示しており魅力的に見えても、いつまでたっても割安状態が解消されない銘柄は存在し、「バリュートラップ」にはまっているという言い方をします。

point ノーベル賞学者開発の「CAPE」

ノーベル経済学賞を受賞したロバート・シラー氏により「インフレ率を調整した10年分の純利益平均を用いて計算したPER」が提唱され、各国の株式インデックスなどのバリュエーション指標としてよく使われています。Cyclically Adjusted Price-to-Earnings Ratioを略してCAPEレシオと呼ばれています。


Date

作成日

2021.06.14

Update

最終更新

2024.11.18

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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