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ミクロ経済

読み方 みくろけいざい
対義語 マクロ経済

ミクロ経済とは、経済を分析する際に家計や企業といった個別(ミクロ)のプレイヤーに着目する経済の見方をいいます。個々の家計や企業などの行動を通じて経済の動きを分析したり、家計や企業の行動を左右する意思決定のプロセスを経済分析として行ったりすることもあります。反対に、一国の経済、あるいは世界経済といった大きな単位で分析することを「マクロ経済」と呼びます。

例えば、家計や企業などの行動を観察・分析し、それらの市場でのふるまいによって取引価格がどのように決定されるかや、エネルギー・労働力といった限りある資源を適切に配分したりするための研究は、ミクロ経済の領域です。

point ミクロ経済分析と投資の関連

ミクロ経済の理論を知れば、消費者や企業の意思決定プロセスを把握することができます。投資への応用では、例えばある企業の戦略が同業種のライバル企業に与える影響や、価格戦略が消費者の行動に与える影響を推察し、企業の業績動向を予測することができる場合もあります。新聞やウェブで見るようなニュースとは異なる視点から、投資対象を見いだしたり売買を検討したりすることができるということです。

一般的に「価格理論」「ゲーム理論」「契約理論」の3分野が、ミクロ経済学の主要分野とされています。価格理論には、消費者・生産者の意思決定の分析や、需要と供給の枠組みで価格決定プロセスを研究する均衡理論などがあります。ゲーム理論は、個人や企業などのプレイヤーが互いに影響を与える状況を想定し、その意思決定プロセスを分析します。契約理論では、取引を行う当事者間の合意事項である契約に着目し、制度や当事者が持つ情報の差などが与える影響を分析します。


Date

作成日

2021.05.14

Update

最終更新

2022.04.20

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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