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約定率

読み方 やくじょうりつ

約定率とは、FX会社の取引口座を通じて出した注文が、約定(売買成立)する確率のことです。実際に約定した注文を、投資家から出された注文の数で割って算出した数値のことを指します。投資家が出した注文は必ず約定するわけではなく、リクオートや約定拒否により約定しない場合もあるため、この約定率から、どの程度安定して注文が約定するかを判断することができます。

FXは、基本的にはFX会社と投資家の間の相対取引となります。このため、各FX会社が採用している売買システムや運用環境、そしてカバー先の金融機関の多さなどから、FX会社によって約定率に差が生じます。FX会社は、自社の取引環境をアピールするために「約定率の高さ」を数値で公表しています。おおむね99%や99.9%など限りなく100%に近い数値になっており、主要なFX会社ではほぼ横ばいです。しかし、中には「約定率100%」をアピールしているFX会社もあるため、完全に約定することを優先するのであれば、そういったFX会社を選ぶのが有効です。

point 約定力には「スリッページ」も重要

値動きが激しいときなどには、注文時の提示レートではなく少しずれたレートで約定することがあります。例えばドル円が105.000の時に注文を出したのに、実際には105.003で約定していた、という具合です。これはスリッページと呼ばれており、約定率の計算において約定した数に含めるFX会社が多いため、約定率からは判断することができません。FX会社を選ぶ際には、約定率だけでなく、どの程度スリッページが発生するかにも注意を払う必要があります。

スリッページ

Date

作成日

2020.12.29

Update

最終更新

2024.11.14

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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