作成日
:2021.07.15
複利とは、金融商品の金利・利息を計算する方法の一つで、利息が支払われるたびに元本に繰り入れ、その合計に対して次の利息が付与される方法をいいます。他方、利息を元本に組み入れず、元本に対してのみ利息が計算される方法を「単利」といいます。
資産の増え方を比較すると、単利の場合は直線になり、同じペースで増加します。それに対して、複利の場合は時間の経過とともに元本が大きくなるため、増加のペースが速くなります。複利は雪だるま式に資産が増えていくため、時間の経過により資産の差も大きくなっていきます。
例えば、1年ごとに2%の利息が付く預金があるとします。この預金を使って30年間、100万円を運用する場合を考えると、両者の違いは以下のようになります。
単利 | 100万円+(100万円×0.02)×30=160万円 |
---|---|
複利 | 100万円×(1+0.02)30=181万1362円 |
複利が単利と比べて大きな利益を得られることを「複利効果」と呼びます。複利は、時間をかければかけるほどその効果が大きくなります。そのため、積立投資に代表される長期投資との相性が抜群です。
FXの場合は、取引で得た利益を、取引を行う資金に組み入れることを複利と呼びます。逆に、利益を得ても取引を行う資金を増やさず、当初の資金だけで取引することを単利と呼びます。複利の場合は、資金が増えた分取引量を増やしてポジションを建てることができますが、その分リスクも大きくなります。
作成日
:2021.07.15
最終更新
:2024.11.19
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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