作成日
:2021.01.20
EAとは、MetaQuotes社の開発したチャートソフトであるMetaTrader4(MT4)や、その次世代版であるMetaTrader5(MT5)で動作する自動売買プログラムのことで、「Expert Advisor」の略称です。一定のルールに従って機械的なトレードをすることをシステムトレードといいますが、EAはそれをプログラムとして自動化したものです。世界中の投資家が多くのEAを開発しており、有償、無償のものが多数インターネット上で販売、配布されています。
EAを使用するメリットは、主に三つあります。一つ目は、相場を常にチェックしておく必要はなく、プログラムが24時間自動的に売買をしてくれることです。二つ目は、プログラムの内容に沿った機械的なトレードが行われるので、裁量トレードとは異なり人間的な感情が介在しないことです。そして三つ目は、FXに精通した人が開発したEAを使うことにより、FX初心者でも熟練の投資家と同じ売買行動ができることです。
EAのデメリットとしては、相場環境の変化に適応することができず半永久的に使えるものが少ないことや、突発的な出来事による相場の急激な変動には対応しづらいといった点が挙げられます。また、EAはMT4/MT5そのものが立ち上がっていなければ動作しません。不慮の出来事でPCの電源が落ちた場合やMT4/MT5が終了してしまった場合は、MT4/MT5が再度立ち上げられるまで自動売買は行われないので注意が必要です。
EA選びには、明確な物差しが必要です。最低限チェックしておくべきなのは、損益曲線(資産残高推移)、プロフィットファクター(利益と損失の比率)、そして最大ドローダウン(損失の最大値)です。損益曲線は右肩上がりであること、プロフィットファクターは1.3以上が目安になるといわれています。最大ドローダウンに関しては、自分の投資方針に応じてどこまでのリスクを許容できるのかによって精査することになります。
作成日
:2021.01.20
最終更新
:2022.12.05
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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