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【衝撃】「海外FXトレードパークへようこそ」。Googleを騙すために作られた悪質偽装サイトの実態

【衝撃】「海外FXトレードパークへようこそ」。Googleを騙すために作られた悪質偽装サイトの実態


New update 2026.10.02 05:01
【衝撃】「海外FXトレードパークへようこそ」。Googleを騙すために作られた悪質偽装サイトの実態

update 2026.10.02 05:01

大自然に囲まれたWi-Fi完備の道の駅で、海外FXを。

そんな冗談のような案内を掲げるサイトが、ネット上に堂々と公開されています。ところが、施設の住所は見当たらず、その代わりにズラリと並ぶのは、海外FX比較サイト等への不自然なリンクです。

もちろんこれは実在する道の駅ではなく、倫理観を欠いた海外FX比較サイトがGoogleでの検索順位を上げるために作り上げた「偽装サイト」である可能性が高いです。本記事では、こうした偽装サイトの実態を探りながら、一部業者が仕掛ける「なりふり構わぬ検索順位ハック」の裏側を覗いていきます。

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狂気の偽装サイト「道の駅やすもり 海外FXトレードパーク」

「道の駅やすもり 海外FXトレードパーク」という道の駅を名乗るサイト(https://www.yasea-garden-place.co.jp/)にアクセスすると、以下のページが表示されます。

道の駅やすもり 海外FXトレードパーク

画像引用:道の駅やすもり 海外FXトレードパーク

このサイトで最初に書かれている説明文は下記です。

道の駅やすもり(安森)では、快適なインターネット環境と高速wifiを完備しております。これにより、海外FXトレードをすることが可能となっております。

道の駅やすもり 海外FXトレードパーク - より引用

続いての説明は、下記の通りとなっていました。

当駅は、山々に囲まれた静かな環境であり、周囲には多くの自然があります。ここでのトレードは、自然の中でリフレッシュしながら、より多くの利益を得るための絶好の機会となります。

道の駅やすもり 海外FXトレードパーク - より引用

サイト内では周辺の宿泊施設に関する案内もあり、「宿泊施設のフロントデスクでスタッフと海外FXの相談ができる」といった疑問符がつく記述も見られます。

周辺の宿泊施設では、海外FXが可能な環境を整えています。客室には、高速かつ安定したWi-Fi回線が完備されており、パソコンやスマートフォンでスムーズに海外FXの取引を行うことができます。

また、フロントデスクには、海外FX ボーナスに関する情報や相談に乗るスタッフが常駐しており、安心して取引に臨むことができます。

道の駅やすもり 海外FXトレードパーク - より引用

道の駅なのに、住所が見当たらない

サイト上では施設の住所や電話番号、運営者の情報が見当たりません。「営業時間のご案内」という項目はありますが、具体的な時間は示されていない状態です。

道の駅を管轄している国土交通省の「道の駅一覧」[1]でも見当たらなかったため、実在しない虚偽の道の駅であることが判明しました。

なお、サイトに掲載されている2枚の写真は、それぞれ別の道の駅の画像を使用し、偽装している可能性が高いです。

  • 1枚目の写真:山形県戸沢村の「道の駅とざわ(モモカミの里・高麗館)」
  • 2枚目の写真:山梨県道志村の「道の駅どうし」

なぜ、このようなサイトが存在するのか?

では、なぜこういった実在しない道の駅のサイトが存在しているのでしょうか。その実態を知る手がかりは、サイトのドメイン(URL)にあります。

過去のWebページを閲覧できる「Wayback Machine(ウェイバックマシン)」で確認したところ、「道の駅やすもり 海外FXトレードパーク」のドメインは、高知県にある「道の駅やす」が過去に使用していたものだということがわかりました。[2]

ここまでの内容を踏まえると、高知県の「道の駅やす」が手放したドメインを第三者が取得し、「道の駅やすもり 海外FXトレードパーク」という偽装サイトに作り替えられたと考えられます。

なぜ、わざわざ他人が使用していたドメインを、買い取ってまで利用するのでしょうか。その答えは、Googleの検索順位を上げるための「被リンク」獲得のためと推測できます。

被リンクによる検索順位上昇のイメージ図

この被リンクの獲得のために「中古ドメイン」が活用されるケースがあります。手法としては、売りに出された中古ドメインを取得して新たなサイトを構築し、検索順位を上げたい自社サイトへのリンクを設置(自作自演)することで、自社サイトのSEO上の評価を高めようとするものです。

実際「道の駅やすもり 海外FXトレードパーク」のサイトでも、特定の海外FXサイトへのリンク設置が確認できています。

実際にリンクをたどってみると

どこにリンクが置かれ、どのページにつながっているのか、実際の画面を見てみましょう。ページ中段では、以下のように海外FX比較サイトへのリンクが設置されています。

サイトに設置される被リンク1

ページ下部でも、海外FXサイトへのリンク設置が確認できました。

サイトに設置される被リンク2

このように、道の駅の案内の中に、海外FX比較サイトへつながるリンクが複数設置されています。

注目したいのは、道の駅を「海外FXトレードパーク」などという無理のある設定に書き換えている点です。「海外FXに関連するサイト」からリンクをもらっているように見せかけることで、「同ジャンルの権威あるサイトから推薦されている」とGoogleを騙す狙いがあるのでしょう。

補足として、リンク元(道の駅)とリンク先(海外FX比較サイト)が同一の業者によって運営されていることは確認できていないため、あくまで「疑い」に留まります。しかし、実態のないサイトを作ってまでリンクを設置している以上、検索順位を操作するための工作だと疑われても仕方ないでしょう。

point Googleのポリシー違反「リンクスパム」

外部サイトからリンクを受けること自体は問題ありません。しかし、検索順位の操作を主目的にリンクを作成・設置する行為は、Googleのスパムポリシーにおける「リンクスパム」に該当します。ここで紹介したような手法は、Googleのポリシー違反となる可能性が高いと考えられます。

道の駅だけじゃない!ホテルや財団...量産される偽装サイト

「道の駅やすもり 海外FXトレードパーク」のような偽装サイトは氷山の一角であり、Myforex編集部では多数の偽装サイトが量産されていることを確認しています。ここでは被リンク対策用と推測できる偽装サイトの事例をいくつか紹介します。

シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル

シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルに偽装したサイト

画像引用:舞浜【シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル】で海外FXトレード

東京ディズニーリゾートのオフィシャルホテルである「シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル」を騙るかのようなサイト(https://www.sheratontokyobay.co.jp/)を確認しています。

「舞浜【シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル】で海外FXトレード」というサイト名が使用されており、サイト内では以下のような文章が記述されています。

引用1

舞浜といえば、まず思い浮かぶのは東京ディズニーリゾート®を満喫する華やかな時間かもしれません。けれども、シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルの魅力は、それだけにとどまりません。

〜中略〜

そんな上質な滞在環境は、実は海外FXトレードとの相性も非常に良いものです。非日常感のある空間で頭を切り替えながら、必要な設備と静かな時間を確保し、自分のペースで相場と向き合う。これは自宅でもオフィスでもない、ホテルだからこそ実現できる集中スタイルです。

舞浜【シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル】で海外FXトレード - より引用

引用2

天使に抱かれるような寝心地のベッドが全室にある、という表現は、単なるホテルの宣伝文句ではありません。トレードにおいて睡眠の質はとても重要です。

〜中略〜

質の高いベッドでしっかり休めることは、翌日の相場分析や資金管理にも直結します。無理に長時間トレードするより、短時間でも頭が冴えた状態で向き合うほうが結果は安定しやすいものです。

舞浜【シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル】で海外FXトレード - より引用

このサイトを「Wayback Machine」で確認したところ、過去にシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルが使用していた公式のドメインと考えられることがわかりました。[3]「道の駅やすもり 海外FXトレードパーク」と同様、中古ドメインを使用した被リンクの自作自演と推測できます。

財団法人 大阪府スポーツ・ファイナンス振興協会

財団法人 大阪府スポーツ・ファイナンス振興協会

画像引用:財団法人 大阪府スポーツ・ファイナンス振興協会

「財団法人 大阪府スポーツ・ファイナンス振興協会」という偽装疑惑サイト(https://www.ocsga.or.jp/)も確認しています。「国税庁 法人番号公表サイト」で確認したところ、検索ヒットしなかったため、存在しない財団法人であると考えられます。

また、サイト内では「海外FX ボーナスの一覧展」「海外FX体験教室」といった存在しないイベントをでっち上げてリンクを設置していると考えられ、かなり無理矢理なサイトであると感じられます。

「財団法人 大阪府スポーツ・ファイナンス振興協会」の設置リンク

画像引用:財団法人 大阪府スポーツ・ファイナンス振興協会

なお、本サイトも「Wayback Machine」で確認したところ、「一般財団法人 大阪スポーツみどり財団」(旧称:財団法人 大阪市スポーツ・みどり振興協会)というサイトが過去に所有していたドメインであることが判明しています。[4]

リンク先の比較サイトは、いったい誰が運営しているのか?

今回、2026年7月29日時点で「海外fx おすすめ」のKWで検索結果1ページ目に表示されている海外FX比較サイトを調査をしたところ、このような手の込んだ偽装サイトを多数発見しました。

リンク元(道の駅など)とリンク先(海外FX比較サイト)が関連業者による運営かどうかはわからないため、自作自演とは断定できません。

一方、これらのFX比較サイトの運営会社を調べると、国内企業の体裁をとっているものの、国税庁の法人番号公表サイトの検索に引っかからない「幽霊法人」という共通点が見えてきました。後編では本件についてさらに詳しくご紹介していく予定です。

出典元:

  1. 「道の駅」登録一覧

    https://www.mlit.go.jp/road/Michi-no-Eki/pdf/list.pdf
  2. 過去の「道の駅やす」のページ

    https://web.archive.org/web/20190212081021/https://www.yasea-garden-place.co.jp/
  3. 過去の「シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル」のページ

    https://web.archive.org/web/20200526075742/https://www.sheratontokyobay.co.jp/
  4. 過去の「財団法人 大阪市スポーツ・みどり振興協会」のページ

    https://web.archive.org/web/20120920005233/http://www.ocsga.or.jp/

Date

作成日

:2026.10.01

Update

最終更新

:2026.10.02

Myforex編集スタッフーFX担当ー

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

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