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EBCがFinancial Commissionから除名?サポートに詳細を確認してみた

EBCがFinancial Commissionから除名?サポートに詳細を確認してみた


update 2026.10.02 05:01
EBCがFinancial Commissionから除名?サポートに詳細を確認してみた

update 2026.10.02 05:01

2026年9月3日、「Financial Commission(ファイナンシャル・コミッション)」は、多数の規約違反を理由に、EBC Financial Group(イービーシー・ファイナンシャル・グループ)を除名したことを発表しました。この処分により、EBCは同機関が提供していた補償制度の対象外となります。

本記事では、EBCのカスタマーサポートの回答をもとに、今後の同社の補償体制について解説します。

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Financial Commissionが除名処分を発表

Financial Commission(ファイナンシャル・コミッション)のリリースによると、2026年8月31日付でEBC Financial Group(イービーシー・ファイナンシャル・グループ)の会員資格を停止したとされています。リリースにはEBCが多数の規約に違反したことが原因であると記載されています。

Financial Commissionのリリース

ただし、具体的にどのような違反があったのかという点については公表されていません。

また、除名処分後はFinancial Commissionによる補償基金を利用できなくなることも明記されています。

Financial Commissionとは

Financial Commissionは、加盟ブローカーとその顧客との間でトラブルや紛争が発生し、当事者間での解決が困難になった際に、中立的な立場で紛争解決を仲介する第三者機関です。

海外FX業界でも広く認知されており、Exness(エクスネス)やTitan FX(タイタンエフエックス)といった有名ブローカーも加盟しています。

Financial Commissionでは顧客向けの補償も提供しています。同機関の裁定によってブローカー側に補償の支払いが命じられたのにもかかわらず、その支払いを拒否した場合や、未払いのまま会員から除名された場合は、1件の苦情につき最大20,000ユーロの補償を受けられるとされています。

EBC側から詳細の発表はなし

今回のFinancial Commission(ファイナンシャル・コミッション)からの除名処分について、9月10日時点においてEBC(イービーシー)側からこの件に関する公式な声明や詳細な発表は行われていません。また、SNSやネット上の口コミなどを確認する限りでは、大きなトラブルの報告も見当たらず、平常通り営業を続けています。

ただし、2026年以降、EBCでは資金繰りに関連するトラブルが報じられています。

2026年6月にUK法人で資金横領

海外の金融メディア「FNG」の報道によると、EBC Financial Group (UK) Limitedが2023年会計年度において約74万ポンドの損失を計上したと伝えられています。この損失の主な原因は、元取締役による資金の横領であったと報じられています。

これに対しEBC側は、「横領されたのはUK法人の自己運用資金であり、顧客資金に影響はない」と説明しています。また、この事態を受けてEBCはUK法人に380万ポンドの資金を投入し、資本基盤の強化を図ったとされています。

こうした一連の報道から、UK法人にガバナンス上の問題があったことがうかがえますが、今回のFinancial Commissionの除名との関連性は不明です。

過去に除名された事例

当サイトでは過去にFinancial Commissionの加盟ブローカーがどのような理由で、除名されているのかを調査しました。同委員会の公式サイトを確認したところ、EBC以外で2022年以降に除名された事例が7件見つかりました。

  • 2022年9月:Fiber Markets
  • 2023年5月:BalansFX
  • 2024年8月:Orfinex
  • 2024年10月:DeltaFX
  • 2025年6月:Prestige Invest
  • 2025年11月:YaMarkets
  • 2026年8月:Bold Prime

過去の事例において、主な除名の理由は「会員費の支払に関する会員規則違反」や「規約違反」と発表されています。過去の事例でも具体的な違反の内容は公表されていないものの、規約には会員資格の喪失条件として以下が定められています。

  • 本規則または拘束力ある裁定に従うことを拒否・怠った
  • FinaComへの支払いを10営業日以内に行わなかった
  • 金融サービス業の営業を停止した
  • 必要なライセンス・登録を喪失した
  • 支払不能・破産申立てに至った
  • 事業を「不公正、欺瞞的、詐欺的または名誉毀損的な方法」で行った
  • 事業を「FinaComの評判に悪影響を及ぼす方法」で行った

これらの条件とEBCの現状を照らし合わせた場合、同社には海外FX業者としてそれなりの運営実績があり、破産やライセンス停止などの情報も出ていません。また、Financial Commissionが発表したリリースに、「会員費の支払に関する会員規則違反」という記述はありませんでした。

こういった点を考慮すると、「本規則または拘束力ある裁定に従うことを拒否・怠った」ことが原因で除名になった可能性が考えられます。

EBCサポートに詳細を確認

当サイトでは今回の除名処分を受け、EBC(イービーシー)のサポートへ今後の補償について直接問い合わせを行いました。サポートの回答は以下のとおりです。

今回のFinancial Commissionにおける会員資格の変更は、EBCの既存の認可法人が有する規制上の資格や、それぞれに適用される顧客保護制度に影響を及ぼすものではございませんので、ご安心ください。

引用元情報 - EBCサポートの回答より引用

また、Financial Commissionへの加盟期間中に、同委員会の制度が利用されたことはなく、ブローカー設立以来大きな出金トラブルは発生していないという説明がありました。

EBCとFinancial Commissionとの提携期間中、同制度を通じてお客様から紛争解決の申立てが行われた事例はございません。

(中略)

EBCの設立以来、すべてのお客様の出金は問題なく処理されております。

さらにEBCは、所定の条件を満たすお客様に対して、英国のプロフェッショナル口座をご提供できる数少ないブローカーの一つです。

対象となるお客様については、英国金融サービス補償機構(FSCS)による補償の対象となり、条件に応じて最大85,000ポンドまでの保護を受けられる場合があります。

引用元情報 - EBCサポートの回答より引用

万が一、EBCが破綻した場合は、英国金融サービス補償機構(FSCS)による補償が適用されるとしています。また、システム障害のようなEBC側の事由によって生じた損失についても質問したところ、EBC自身が補償対応を行うという回答がありました。

日本居住者もFSCS補償対象との説明

FSCSの補償が適用される条件についても質問したところ、担当者より以下のような回答がありました。

主な条件としては以下が挙げられます。

・対象となる金融機関が破綻し、顧客への支払いができない状態にあること
・当該金融機関が、サービス提供時にFCAまたはPRAの認可を受けていること
・お客様に実際の金銭的損失が発生していること
・金融機関がお客様に対して法的な支払い義務を負っていること

これらの条件を満たしている場合、FSCSによる審査のうえ、投資に関する補償については1名・1社あたり最大85,000ポンドまで補償される場合があります。

なお、単なる投資損失や相場変動による損失はFSCSの補償対象とはなりません。

引用元情報 - EBCサポートの回答より引用

ただし、すべての日本居住者が対象になるのかという点については注意が必要かもしれません。

確かにEBC Financial Groupの中には、EBC Financial Group (UK) Ltdというイギリスの法人がありますが、日本向けのサービスを提供しているのは、EBC Financial Group (SVG) LLCというセントビンセント・グレナディーン諸島の法人です。

EBC Financial Group (SVG) LLCが、「英国金融行動監視機構(FCA)や英国健全性規制機構(PRA)の認可を受けている」という条件を満たせるのかという点については疑問が残ります。

除名により補償に若干の不安も

今回の除名処分によってEBC(イービーシー)ユーザーが即座に影響を受けるわけではありません。カスタマーサポートに確認した限りでは、「Financial Commission(ファイナンシャル・コミッション)とは別に補償制度を用意しているため、今回の件による大きな影響はない」という立場を示しています。

しかし、日本人ユーザーに同様の補償が適用されるのかという点については、不透明な部分もあるため注意が必要かもしれません。また、個別のトラブルについては「EBC自身が補償対応を行う」としているものの、第三者機関による補償ではないことを踏まえると若干の不安が残るといえるでしょう。

海外FXを利用する際は万が一の事態に備えて、ブローカーの補償制度について確認しておくことをおすすめします。


Date

作成日

:2026.09.17

Update

最終更新

:2026.10.02

Myforex編集スタッフーFX担当ー

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

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